ダイアナ・クラールは優れたヴォーカル作品を数多くリリースしていますが、99年の通算5枚目にあたるこのアルバムが一押しになります。
ハスキーで少し意地悪な感じがする彼女の声がスタンダード曲、例えば "Devil May Care" や "Let's Fall in Love" などでエレガントで洗練された上質な雰囲気を生み出して耳を傾けている人はひきつけられていきます。
当店でも昼夜を問わずこのアルバムをかけると満足した表情になるお客様が多い気がします。
ジャズは「大人の」とか「洗練された」というイメージで捉えられることが多いのかもしれませんが、この作品はまさにそういうものを表していると思います。
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(SACD)