Rita Reys / That old feeling

オランダ出身の女性シンガー、リタ・ライスの1979年の作品が今回のおすすめです。

ご主人のピム・ヤコブ率いるピアノ・トリオの伴奏だけだったら目に留まらなかったかもしれませんが、ジョニー・グリフィン(テナー・サックス)が参加していることがおもしろそうで聴いてみると表情が豊かで生き生きとした作品に仕上がっています。

選曲も "Too Marverous For Words", "My Foolish Heart", "The Touch Of Your Lips" などアメリカン・スタンダードの佳作が揃っていて、リタ・ライス円熟期の最高傑作と呼ばれるだけあってしっとりと奥深い味わいが感じられます。

リタのややハスキーな声に切れのいいピアノだけでなくグリフィンのテナーが絶妙に絡んで夕暮れ以降に音楽とじっくり向かい合うのにおすすめの一枚です。

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(CD)