Cry Me A River / John Hicks Trio

今回はピアノ・トリオを紹介させて頂きます。

今から20年ほど前、当時最大のジャズ情報誌だった「スィング・ジャーナル」(すでに廃刊)の新譜紹介記事を読んで私は大阪梅田の「LPコーナー」(こちらもすでに廃業)へと向かいました。私は別のアルバムを購入するつもりでしたがあいにく店にはそれがなくて店の人(おそらく店主の奥様)がジョン・ヒックスのこの作品を薦めてくれて、それ以来今日に至るまで私の favorite one になっています。

ジョン・ヒックスはソニー・ロリンズやジョン・コルトレーンをはじめ様々な年代のアーティスト、そしてソロからビッグ・バンドまであらゆるフォーマットで個性的なプレイを繰り広げてきました。その実力に対して一般的な人気が追いついていない時期もありましたが、97年録音のこの作品あたりから世評が高くなった感があります。

"Beautiful Love", "Cry Me A River", "Alone Together" などのスタンダード曲を独自の切り口でさわやかに演奏していて、ビギナーの方からマニアまで誰もが楽しむことのできる作品になっています。

.......

( CD)